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不安障害

不安障害について

不安障害

まず、はじめにみなさんに知って頂きたいことは『不安』とは誰もが心配、困惑した際に当たり前に経験する一つの感情です。『不安』は本来、脅威や精神的ストレスに対する生理的な正常な反応であり、人類が誕生したその時から、人が生きのびるための重要な機能として働いてきました。
例えば、原始人が狩りに出かけ、山道を歩いていると獰猛な動物と遭遇することもあったでしょう。その際に『不安』を覚えるわけです。『不安』が高まることで心臓や筋肉への血流量が増えるなど体に様々な変化が生じ、襲いかかってくる動物と『闘う』もしくは『逃げる』といった、危機的な状況に対処するための行動がとれるようになるわけです。つまり、『適度な不安』は身を守るためには不可欠な感情なのです。

しかし、『不安』が必要以上に高まったり、相応しくない場面で起こったり、日常生活に支障をきたすような場合は好ましくありません。このような場合には不安障害と診断されます。
その原因は明確にはされていませんが、遺伝的要因、ストレスやトラウマなど環境的要因、気質的要因、身体的要因などが考えられています。具体的には、『不安』は家族内で受け継がれる傾向があります。それは遺伝だけでなく、不安の強い人と一緒に生活する環境で学習される面も考えられます。また、生来の性格(気質)である神経質だったり、心配性だったりというのも影響します。そして、きっかけとして多いのは重要な人間関係の破綻や生命を脅かす災害への遭遇など、環境的な強いストレスが引き金になることです。さらに身体的な病気や薬の使用、中断によって生じる不安というものもあります。例えば、不整脈、甲状腺機能障害、喘息などの身体疾患、アルコールやカフェインの過剰摂取とその離脱、普段何気なく購入する市販のダイエット製品(ハーブ製品のガラナ、カフェインなどが含まれるものなど)、ベンゾジアゼピン系薬剤などが原因として挙げられます。そのため問診や血液検査が必要になってくるわけです。

また不安障害の患者様はうつ病を発症しやすい傾向にあります。逆にうつ病の症状として不安が強くなる場合もあります。したがってうつ病を合併しているか、判断を要します。
不安障害には全般性不安障害、パニック障害、社交不安障害などがあります。パニック障害は別で説明しますので、ここでは社交不安障害、全般性不安障害を説明します。

社交不安障害

結婚式の挨拶など人の注目を一身に集めるような場面で、非常に強い緊張を感じ、発汗や震え、息苦しさなどの症状が現れてしまう。そのために人前に出ることを極端に避けるなど、不安や緊張のために大きな苦痛を感じてしまうことがあるという方は社交不安障害の疑いがあります。
これまでこのような極度の緊張症というのは、自分の性格の問題と思われる方もいるかもしれませんが、適切な治療によって症状を和らげることも期待できます。

症状

ある特定の状況や人前で何かをする時に、緊張感が高まって不安や恐怖を感じ、下記の症状が出現します。症状はそれ以外の日常生活では症状が出現しないことも大切です。

  • 胸のどきどき
  • 息苦しい
  • めまいやふらつき
  • 吐き気
  • 手足のふるえ
  • 声のふるえ
  • 腹痛、お腹を下す
  • 口が乾く
  • 異常な汗
  • 赤面やほてり、のぼせ

治療

抗不安薬や主にSSRIと呼ばれるタイプの抗うつ薬(不安と関連のある脳内神経伝達物質の不具合を調整する)による薬物療法や認知行動療法(不安や恐怖にとらわれている思考パターンを変えていく)などの精神療法を行います。症状が活発に出現し、辛い状況下で思考パターンを変えていくことは非常に困難です。両者を併用することで、症状をきちんと抑えながら原因となっていた行動に少しずつ挑戦し、成功体験を積むことで障害を克服することができます。

全般性不安障害

パニック障害や社交不安障害は、不安の対象や状況がある程度決まっていて、症状は単発に出現します。しかし、全般性不安障害ではその対象や状況は広範囲であり、日常生活全般、あらゆるものとなります。自分ではコントロールできないほど過剰な不安や心配が生じ、この状態がほぼ毎日、しかも長い期間にわたって続いている状態に陥ります。

しかし、周囲だけでなく、患者様本人も『人より心配性』、『神経質な人』と性格の問題と片づけてしまいがちであり、病的な不安とは受け取られないことが多いです。さらには身体科で自律神経失調症、更年期障害と診断され、適切な治療に至らないケースもみられます。また全般性不安障害はうつ病だけでなく、パニック障害、社交不安障害も併発する可能性もあるため、早期に治療を導入することが大切になります。

症状

毎日の生活の中で漠然とした不安や心配を慢性的に持ち続け、下記のように精神的症状だけでなく、身体的症状も出現します。なお不安の原因が特定している、2~3日程度の一時的な不安や緊張であれば、全般性不安障害とは診断されません。

身体的症状
  • 頭痛、頭重感
  • めまい、ふらつき
  • 胸がざわざわ、身体がそわそわ
  • 悪寒、熱感、手足の冷え
  • 自分の身体ではないような感じ
  • 不眠
精神的症状
  • 強い不安
  • いらいら
  • 注意散漫
  • 記憶力の低下
  • 思考力、思考力の低下
  • 悲観的、否定的

治療

全般性不安障害の治療は社交不安障害と同様です。

Summaryみんなのメンタルクリニック
二俣川

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